旅人です。
番外編です。長いので前編です。
※映画の感想はありませんw
昨日は、映画「顔たち、ところどころ」を見に行ってきました。
映画は時々行っているのですが、シネコンばかりで「あまや座」という映画館は初です。
地元茨城県にあるミニシアターで、水戸から北上した那珂市瓜連(なかし うりづら)というところにあります。
今年の10月に1周年を迎える「あまや座」ですが、一応、旅人もこの映画館の立ち上げの際、最少額ですが寄付しております。あまや座の代表、大内さんは茨城県内でこれまでに映画を撮影されてきた監督でもあり、私もすべて見に行っております。第何作目か?の映画の際は依頼を受けて、パンフレットにコメントも載せてもらったっけなぁ。
話は変わりますが、今回、1周年企画の第一弾ということで、渋谷にあるアップリンク代表の浅井さんがアフタートークをやられると知り、初のあまや座となったわけでございます。
人によって、映画や映画館へのスタンスってさまざまだと思うのですが、私の場合、映画館に足を運ぶのはいわゆる「アクション」だと思っています。
私は、DVD、ブルーレイやオンラインではまったく映画を見ません。(ミュージカル映画は別)
映画は映画館で。
しかし、映画が最大の楽しみだった子供の頃と違い、今はマラソンもやるし、ミュージカルも行くし趣味に費やす時間が多く、「映画」の比率が下がっています。つまり、映画館へ行くという「アクション」がとても減っています。
ミュージカルはS席で見れば、だいたい13000円前後かかるので映画代よりも高額ですが、ジャンルの違いというばかりでなく、ミュージカルを観に行く日は朝から一日掛けなので、丸一日がエンジョイなのです。
平日のオフ日に、電車に揺られ、仕事から離れた普通電車の車内でスマホや溜まっている小説を読み、ウトウトしたら寝る。これも非日常。
そして、ミュージカルが帝劇(有楽町)なら、まず最初に築地まで行って食べ歩き、松露で卵焼きを買い、銀座までを優雅にぶらつき、路地を楽しみ、そして、お目当ての場所で一人ランチをとる。たまの楽しみは、歌舞伎座前のべんまつさんで赤飯二重という幕の内。これを買って日比谷公園で広げて食べる。あるいは銀座でランチ。
それから観劇となります。
ミュージカルだけでも楽しいのでしょうが、そこに行くまでもすでに小学生の遠足前の「おやつ買い歩き」のような楽しさがあります。
実は、子供の頃から一人で映画館に行く少年でしたが、その時から水戸の町を一人で闊歩するのが楽しみでした。
食べ歩きは、一人でマクドナルドのビックマック。
これが映画館に行く前の子供ながらの楽しみ。
そんな一大事がいまは映画を見に行く前後で存在しないので、イベントでない以上、「いつでもいい存在」になってきてしまっています。
実は、寄付までした「あまや座」もそう。
場所が水戸からは遠いんです。近くには「楽しめる」場所が容易に見つからないんです。
ほんと、映画を単に見に行くだけの場所なんです。
スタンスの違いなんですが、これは、丸一日を楽しむ私にとってはとても億劫な作業なんです。
長くなりましたが、そんな重い腰が開館一年目にして瞬時に持ち上がったのは、アップリンクの浅井さんのアフタートークなんです。
実はごめんなさい。アップリンクではまだ見たことがありません。
しかし、アップリンクは当然存じ上げております。
映画が好きなユーザーの多くは、
映画人が好き。
映画館が好き。
映画が好きな人が好き。
映画についてのマニアックな話題が好き。
映画に出ている、あの俳優・女優が好き。
映画のパンフ集めが好き。
などなど、映画を点とした場合、放射状に広がる他の何かと接点を持つことは嫌いじゃないと思います。
その接点が、今回は、アフタートークだったんです。
重い腰が上がりました。
本来、冒頭に書くべきでしたが、アフタートークの際、「あまや座1周年で、きょう初めて来られた方は?」と浅井さんが質問されたんです。さらには、「なぜ、今日あまや座に来たのか?どうやってココを知りえたのか?」と尋ねていらっしゃいました。
映画について書く前にその質問に答えようと、前編となりました。
要は、「映画を単に見る」以外の私にアクションさせる「別の何か(今回は、アフタートーク)」があったので、映画館にわざわざ行った。というのが浅井さんへの回答です。
また、この映画館を知りえたのは、そもそも茨城県内で撮影された大内監督の映画を見に行っていた経緯があります。
大内監督の映画は、カミスガという団体のカミスガフィルムコミッションが手掛けた映画です。
カミスガという団体を立ち上げたのは、先日、私も上野のライブに行かせてもらいましたが、きくPこと、「日々かりめろ」のカホンを操る菊池さんが立ち上げた団体で、この菊池さんから「映画を作ったから見に来てね」と毎回、チラシやポスターを頂いていたからです。
元をただすと、いまでは茨城県では超がつくほどの有名人だと思いますが、この菊池という人がわざわざ私の店に来てまで、
「チラシを置いて行くから良かったら配ってね」
「旅人さん、映画を作ったから見に来てね」
「お店にポスター貼らせてね」
どんなにビックになっても、こんな草の根的なことを毎回頼みにくる男だったんですよね。
映画を1回見るのに、頼まれて見に行かない人はそうはいません。
いまの映画宣伝に、チラシが必要かどうか?という話題があるようですが、小さな映画館ならば、やはり「必要」なんだろうと思います。デジタル社会だからこそ、こうしたものが。
さらに言えば、映画に携わる人が、
「映画見に来てね」の一言がとても重要であると思います。
何人に声を掛けたのか?ネットでの拡散も必要だけど、チラシを置いた先々での人と人の「会話」。
これが「ツナガル」と、小さくても結構しっかりとした礎になるんじゃないかなぁ。きっと。
相対する。顔を合わせる。
そんな日常のシーン、「顔たち、ところどころ」と似てますね。
P.S.
あまや座のチラシを最近頂いているのは、きくPの奥様からです。
毎回、「あまや座のチラシです。よろしくお願いします」と手渡しで貰っています。
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